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東京書籍株式会社インタビュー~「令和6年度小学校学習者用デジタル教科書」のおすすめポイント~ No.2

 2024年7月18日(木)に対面にて、東京書籍株式会社のICT制作部で算数制作を担当している菊地智彦さんと英語制作を担当している山下和穂さん、DX企画部の清遠和弘さんに令和6年度小学校学習者用デジタル教科書についてインタビューさせていただきました。(No.1はこちら

児童が「自分で」何度も操作して体感できるというこだわり

菊地さん(算数)
 やはり、QRコンテンツはこだわりポイントです。紙の教科書ではできないことが、デジタル教科書ではできるようになっているので、使ってもらいたいと思います。

 例えば、小学校6年生の円の面積のところ。「円をどんどん細かく等分していくと、並べかえた形はどんな形に近づいていきますか」という問いに対して、QRコンテンツが付与されていますが、「自分で」(8等分から98等分の中で)等分を決めてアニメーションを動かすことができるようになっています。

山下さん(英語)
 先生に知っておいてもらいたいポイントは、英語のデジタル教科書は、速度調整をして自分のペースで聞くことができるというところですね。また、教科書のページとMy Picture Dictionaryを並べて表示して使うことができるというのもポイントです。

※左が教科書のページ、右がMy Picture Dictionary

 また、My Picture Dictionaryでは、ペンツールやスタンプを使って、学びの足跡を残しておくこともおすすめです。児童が単語の練習をした時に、「この単語は分かる(言える)」「この単語は分からない(言えない)」というように、できたものにはチェックのスタンプを入れることによって、自身で進度や理解度の見える化をすることも可能です。こうすることによって、後から振り返ることができます。先生も「分からなかった単語のみ復習してみよう」というような指示も出すことができるのです。

 子どもたちは、スタンプがどんどん集まっていくことで達成感を得ることができます。これは、一人1台端末があり、かつ、英語の学習者用デジタル教科書があるからこそできることなのです。

※英語の学習者用デジタル教科書のレポートはこちら

清遠さん
 弊社のデジタル教科書では、子どもたちが「自分で何度も操作する、動かす」ということにこだわりを持っています。これは弊社のどのデジタル教科書でも同じです。

菊地さん(算数)
 個別で試行錯誤をするときに活用してもらうといいのではないでしょうか。最初の問題提示、めあて提示は全体でやることだと思います。この後で、試行錯誤や考えたりする部分でシミュレーションのQRコンテンツを活用してもらうというイメージです。

 例えば、小学校4年生の「大きな面積の単位」の中の1㎡のところ。教科書では、1㎡のイメージを持ってもらうために、新聞紙が2枚並んでいます。ただ、新聞をとっていない家庭もあるので、イメージが付きにくい児童もいるのではないかと思います。そのため、端末を活用してイメージしてもらえるようなQRコンテンツを付与しています。

<手順>
①マーカーをダウンロードして、印刷する
②カメラでマーカーを読み取る
③少し遠ざかると、端末上に1㎡の正方形が表示される

 我々は、授業をする先生方をサポートする教材を提供するのが仕事だと思っているので、先生や子どもたちが使いやすかったり、分かりやすかったりする教材を作ることを心がけています。

山下さん(英語)
 Unit(単元)の最初の見開きで、QRコンテンツに飛ぶと、アニメーションが出てきます。授業では、まず、このアニメーションを電子黒板に表示し、クラス全体で確認した時の児童の反応を見て、理解が追い付いていなさそうだと思われる場合は、「自分のデジタル教科書で自分の好きな速度で聞いてみよう」という指示を出すという流れになると思います。単語をきちんと聞き取りたい児童はゆっくり再生するし、すでに理解している児童は速く再生するというふうに活用してもらうと、理解度が上がると考えます。また、「My Picture Dictionary」は、新しい単語を習ったあと、家庭学習など、自分で練習する時に活用してもらえればと思います。

No.3に続きます。

【コラム執筆】
EduHubWEBコラム担当者