コラム > 東京書籍株式会社インタビュー~「令和6年度小学校学習者用デジタル教科書」のおすすめポイント~ No.1

東京書籍株式会社インタビュー~「令和6年度小学校学習者用デジタル教科書」のおすすめポイント~ No.1

 2024年7月18日(木)に対面にて、東京書籍株式会社のICT制作部で算数制作を担当している菊地智彦さんと英語制作を担当している山下和穂さん、DX企画部の清遠和弘さんに令和6年度小学校学習者用デジタル教科書についてインタビューさせていただきました。

インタビューの経緯

 2024年4月、英語の学習者用デジタル教科書が小中学校全校に導入され、算数・数学は半分の学校で導入されています。また、5月に行われたEDIX東京において、「小学校のデジタル教科書は、令和2年度(前回)改訂時と比べると大幅に変わり、さらに使いやすくなった」という声を参加者から伺いました。
 そして、令和6年度の小学校教科書改訂で、教科書が変わり、「デジタル教科書・教材をどう活用したらいいのだろうか」と思う教育委員会・先生方がいらっしゃるのではないかと感じています。また、学習者用デジタル教科書の活用で子どもたちの学びや授業も大きく変わるのではないかと思っています。

 デジタル教科書を開発されている方々へインタビューすることで、授業づくりに活用するきっかけにしてほしいと考えています。

児童の学びが広がる深まるQRコンテンツ

菊地さん(算数)
 真っ先にあげられるのがQRコンテンツ(オープニングムービー、シミュレーション、練習問題、統計ツール等)の増加ですね。算数の教科書でいうと、前回の約10倍、6学年で約1450点のQRコンテンツが搭載されています。QRコンテンツは、学習者用デジタル教科書の「Dのマーク」もしくは青色のボタンから開くことができます。このQRコンテンツの中でいちばん多いのが、練習問題の自動正誤判定になります。

 例えば、「三角形の面積を求めましょう」という問題の場合、問題を解いて、「こたえあわせ」ボタンを押すと正誤判定されます。正誤(〇×)が表示されるだけではなく、「おしえて」ボタンを押すと、解説が出てきます。そのため、児童自身がデジタル教科書を活用して、学びを進めていくことができるようになっています。

 また、メモ機能も付いています。今回の面積をもとめる問題もそうですが、計算問題でも、暗算で答えを出せない問題があると思います。こういう時にこのメモ機能を使用します。メモは、透過することもでき、さらに動かすこともできるので、図形の上に重ねておいて、色分けすることもできるのです。


 正誤判定された結果は、一覧で残っていくので、児童自身ができたのかできなかったのかを一目で確認することができます。この画面を児童がキャプチャして先生に送付という活用方法もあります。

山下さん(英語)
 今回の英語の学習者用デジタル教科書で大きく変わったところは、「紙面にネイティブ音声をつけられるようになった」ことです。前回は、制度上の決まりで、紙面を拡大した画面にはネイティブ音声をつけることができず、機械音声のみ認められていました。

 また、QRコンテンツで音声・動画を再生するときは、8段階で読み上げ速度の変更ができるようになっています。そのため、すでに理解している児童は、速度を速くして何回も聞いたり、まだ発音に不安がある児童は、ゆっくり再生して発音を確かめた上で練習することができます。


 また、今回、「スライド機能」が付与され使いやすくなりました。デジタル教科書は、紙面のパーツを拡大できるようになっていますが、これまでは拡大した後、一度閉じてから、別の場面を拡大するという流れでしたが、今回、「<」「>」ボタンで次の場面(スライド)に切り替えることができるようになっています。

山下さん
 音声があるので、先生方から「使いやすくなった」というお声をいただきました。英語の学習者用デジタル教科書には、音声やアニメーションなどのQRコンテンツが、小学校5年と6年だけで、678項目(2,081ファイル)搭載されています。英語は音声があって成立するものになっているということもありますが、前回と比較すると、激増しました。

No.2に続きます。

【コラム執筆】
EduHubWEBコラム担当者