以前も取り扱いましたが、文部科学省のサイトで公開されている「令和5年度学習者用デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業成果報告書」の中の「令和5年度大規模アンケート調査等の実施による学習者用デジタル教科書の効果・影響等の把握・分析等に関する実証研究事業成果報告書(2024年3月26日)」を読みました。
この報告書の中で、児童生徒(低学年・中高学年・中学生別)にアンケート調査をした「学習者用デジタル教科書の使用感」の結果が掲載されています。児童生徒は、デジタル教科書のどのような点が使いやすいと感じているのでしょうか。
「デジタル教科書と紙の教科書を比べて、あてはまると思うものを1つずつ選んでください」という質問に対して、低学年で、「デジタル教科書の方がそう感じる」と回答した割合が最も高い項目は、「かいたものをけしやすい」でした。デジタルであれば、ボタン一つで書いたものを消すことができます。紙だと、消しゴムで頑張って消さなければならない、消しているうちに紙が破れてしまったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
簡単に消すことができるというのは、低学年の児童にとって重要なようです。
次に割合が高いのは、「見たいページをすぐにひらきやすい」でした。デジタル教科書は、目次から自分の見たいページに飛ぶことができたり、前回見ていたページをすぐに開いたりできるしおり機能があるので、このような結果になったのではないかと考えられます。
中高学年・中学生で「デジタル教科書の方がそう感じる」と回答した割合が最も高い項目は、「いろいろな情報を集めやすい」でした。デジタル教科書の中には、デジタル教科書からデジタル教材へリンクするボタンがあり、教科書以外の情報も収集することができる機能を持つものもあります。また、音声や動画などもデジタル教科書を活用して、自分で確認できるため、児童生徒にとっては、紙よりもデジタルの方が使いやすいと感じたのかもしれません。
次に割合が高いのは、「図や写真が見やすい」です。紙の教科書では拡大できなかった図や写真が、デジタル教科書では、拡大することができます。また、拡大することで、紙の教科書では分からなかった細かい部分まで見えるようになるので、デジタル教科書を活用したことによる新たな発見があるのではないでしょうか。
児童生徒視点でのデジタル教科書のよさについて考えることで、今後活用が進んでいくデジタル教科書活用のヒントになる成果報告書だと感じました。
EduHubWEBコラム担当者





